十一月初旬、私と姉はついに念願のニュージーランドに向けて旅立った。
娘の仕事の都合で何回か計画倒れに終わり、今回も十二月の予定を十一月に変更しての出発だった。
ニュージーランド航空の機内食はそのおいしさで定評があるというだけあって食事もワインも充分満足できるものだった。
クライストチャーチに降り立った私達は最初にエイボン川沿いのモナヴェイル邸を訪れた。その敷地は広大で、池では鴨がゆったりと泳ぎ、花々は邸の庭を彩っている。大輪のしゃくなげは目にしみるほどの鮮やかさだった。
真っ青な空に白い雲がたなびき、一面の緑の草原で羊の群れがのんびりと草を食むのを車窓から眺めながら、私たちはマウントクックへ向かった。ニュージーランドでは人より羊の方が多いというのを実感させられる。
ミルキーブルーのテカポ湖の辺ではまだ咲き始めのルピナスが可憐な姿を見せている。
サザンアルプスを背景に湖は神秘的な美しさをたたえている。頂点に雪を抱いたマウントクックはまさに絵はがきのような美しさだった。
楽しみにしていたミルフォードサウンドは残念ながら雨だった。しかし、船からみる滝は雄大で水しぶきを浴びながらクルーズを楽しんだ。帰り道では美しい虹を見ることもできた。
羊の毛刈りショーを見学したり、重厚な石造りの建物の町、オマルでの散策を楽しんでから、私達は南島から北島へ移動した。
オークランドのパーネルローズガーデンでは、満開のバラが私達を出迎えてくれた。バラはまだ時期的に早いと思っていた私達はその美しさに思わず歓声をあげた。園内一面には甘いバラの香りが漂い、色とりどりのバラは息をのむほどの美しさだった。
ニュージーランドでは、無意味な伐採は禁じられている。その為、木々は高く伸びやかに育っている。自然を大切にする心を今回の旅で学ぶことができた。
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